実録 DFとの駆け引き
実録編を技術ごとに解説してきましたが、今回はDFの特徴やシチュエーションに分けて、解説していきたいと思います。
一気に詰めてくるDF、様子を見て距離を取るDF、ボールでなはなく体を注視して守ってくるDF..
5つの事例を上げてどんな駆け引きがあったのかを解説していきたいと思います。
対戦ごとにシチュエーションは毎回毎回違うもの。
同じものは1つもなく、上げていったらキリがないのですが、
ある程度の型に分類することができます。
今回は代表的なパターンをピックアップしているので、
きっと今後の実戦の参考になるはずです!
■前置き
どのプレーヤーも本気で僕を止めようとしている一人の選手であり、
お互いにリスペクトのある中での対戦です。DFの選手を批判的な目で見たり、
否定的な見方をするのではなく、真摯な目で学びを得るということを前提にご覧下さい。
1:警戒して距離を詰めてこないDF
この「詰めてこない」というDFに関しては基本型である
距離を保ったまま角度を変えて絶対勝てる間合いへ→縦一閃
という流れがスタンダード。
ですが、今回はこの駆け引きを掘り下げていきます。
ボール乗りの股抜きを狙いましたがこちらには反応しなかったのですが、
そのあとエラシコで足を開かせたところを次のタッチで股抜き=イナズマ
という流れです。
実はこんな駆け引きがありました。
①ボール乗りする
→反応なし
②ボールから降りてバックステップ&角度を作り
→バックステップ詰めて距離キープ、角度を修正
③引いてボール止めて、右足を着地
→右足着地のタイミングでDFの右足が浮く
④左足の前に向かってエラシコ
→慌てて両足を踏み替え
⑤左足で股下へ
→股に気づいて閉じるも股抜き成立
②の反応で、しっかりと角度を修正してきたので、縦へのルートを開くにはあと1、2回のタッチ(スクラッチなど)を要するな、と感じていました。と同時に、この角度での対峙はイナズマ向きだなと思いました(↓イナズマ発動の対峙角度)。
さらに③で右足着地のタイミングでDFが左足をわずかに浮かせたので、
その左足が届かないルートに向かってエラシコ をすれば、慌てて浮いた左足を着地させて、必ず大きく足を開く。
ここから先は
¥ 500