見出し画像

縦一閃のステップ

僕のドリブルの基本型である縦一閃。ドリブルマーカーで示すとこんな形です。
ドリブルマーカーで練習できれば一番ですが、まずはこの「形」を覚えておくだけで、かなりパワーアップすると思います。

【サロン用】ドリブルマーカーを使った 縦一閃_1


大切なのはステップの位置とステップの強さ。
まずは「短」「中」のステップの間をしっかりと距離を取ること。
ここが短いと軸足リードになりません。
初めの「短」「中」の、「中」が軸足になるので、これがボールよりも前に出て軸足リードを作ります。「短」「中」、「短」「中」と2回軸足リードするイメージですね。

【サロン用】ドリブルマーカーを使った 縦一閃_2



計4回ステップを踏んで駆け抜けるようにしていますが、すべて「短」「中」のステップで、地面にべったりつける「長」のステップは使いません。
これがこの項目の本質!一番大事なところです!
ついつい全部のステップを「長」にしてしまったり、パワーを生み出す軸足が「短」になってしまったり。こういう失敗例は本当に多いんです。

【サロン用】ドリブルマーカーを使った 縦一閃_4

ありがたいことに僕のプレー映像をたくさん見て、縦一閃を練習してくれているケースはとても多いです。運営中のオンラインアカデミーでも、完成度の高い縦一閃をモノにしているアカデミー生がたくさんいます。

ただ、映像だけではステップの「場所」や「やり方」しか伝えられていない。
「ステップの長さ・強さ」が、伝え切れていない最後のピースとして残っているんです。
この「ステップの長さ・強さ」はドリブルの「威力」を決める要素。
特に「全力ダッシュ」に近い縦一閃では一番大切です。 

前回お伝えしたステップの役割
①ボールタッチをやりやすくする
②体の機能を最大限引き出す
③DFを騙す
がありますが、ステップの長さ・強さは、②体の機能を最大限引き出す に深く関わってきます。(①、③にも関与しますが、圧倒的に②を左右します)

色々な動画を確認してきましたが、縦一閃でのステップの長さはおおむね
「短」=60分の12秒(秒間60フレーム映像で6フレーム)、つまり0.20秒、
「中」=60分の16秒(秒間60フレーム映像で6フレーム)、つまり0.26秒
でした。

【サロン用】ドリブルマーカーを使った 縦一閃_7

秒数は人それぞれ、その人に合った秒数があるので、この数字自体にさほど意味はありません。
大切なのは両者の時間の比率。
「中」は「短」よりも3割も長いんです(0.06秒の僅かな差しかない、って数字に気をとられてはダメですよ笑)。この3割の違いが自分史上最高速の縦一閃を生み出すのにメチャクチャ重要なんです。

ここから先は

1,102字 / 7画像

¥ 500